ヒレの町で
体のためにものんびりして
腸はまだ活動が鈍いものの
出発しますか
だって
15日間のネパールビザ、
今日で切れるし
延長手続き、してないし
で
そんな出発日
今日もストです
…やはり
ま、昨日から
「明日もストライキだよー」
って
地元の情報はもらってたんだけどね
(ラジオとかからみんな知るらしい)
学校もないらしく
いつものごはん屋では
下の娘さんが自習してた
うちらは
とりあえず行けるとこまで行こう
幹線道路から北へ
山の中の奥まったところにあるヒレの町から
とりあえずは幹線道路近くにあるダランDharanの町を目指す
バス、まったくナシ
あれ、おかしいなぁ
昨日は「プライベートのバス」という、
ワゴン車がちょいちょい走ってたのに
ということで
狙うはトラック
30分ほど、ヒレの町の一番下の三叉路で狙ってると
1台のトラックに乗っけてもらえた
でこぼこ道をがったんがったん
振動が荷台のうちらの体に直に響く
ま、贅沢な不満は言ってられない
ヒレの次の町は
ダンクタDhankuta
そこの数キロ手前で下ろされる
あ、ここまでなのね
舗装された道だけど
全荷物のふたつのバックパックを担いでの下り坂って
こんなにきついものなのか
行けども行けども
次の車は現れず
で
そこらにあった商店の横の
木陰のベンチで休憩
しんどー
ぼーっとしてると
さっきから横にいた地元のおばちゃんが
「夕方にはバスが復旧するけど
それまでうちで休んでいきなさい」
と
わーい
「知らない人について行っちゃいけません」
っていう言葉はどこへやら
旅の相方がいるし、と勝手な理由をつけて
日本人2人でおばちゃん家におじゃまする
ヨーグルト+押し米の組み合わせに
ジンジャーティーまでごちそうになり
軒下のござの上で昼寝までさせてもらい
地元の子が
「あそこに外国人いるんだって」
と集まってきたので
一緒に遊んだりして
午後3時
「もしかしたらバスが出始めてるかも
バスパークへ行ってみたら?」
と
おばちゃんたちに見送ってもらいつつ
ダンクタの町のバスパークへ
そういやこれ、買ってきてくれたんだった
チェツェパテってやつ 10ルピー
そこには同じくバスを待つ地元民
そのうちデモ隊まで来たり
プライベートの車もあって
「ダラン?一人500Rpだ」
と
高いよ
行きは普通のバスだったけど、190Rpで来れた道のりだよ
昨日ヒレで見かけたプライベートのワゴンだって
300で行ってくれるらしいよ、ヒレからダランまで
と、ここで
「6時発の別の車が300で行く」
という情報をもらう
よし、それだ
普通の公共バスの大きな車体も停まってて
「5時から9時の間に出発する」とかなんとかの情報もありつつ
結局6時に
どこからともなく現れたワゴン車に
ぎゅうぎゅう詰めの車内
暗くなり始めた山道を暴走
そんなに暴走して大丈夫なのか?
少なくてもうちらの車は事故らないよね?
ドライバーの運転の技術を信じるよ
そうして着いたダランの町
夜8時過ぎ
真っ暗
もはやもう移動は無理だろう
と思って
「Hotel」の看板を探し始めたとき
「国境のカーカルビッタ行きはあれだよ」
と
野次馬なんだか呼び込みなんだか
よくわからんそこらのおっちゃんが教えてくれた
でも
「一人500Rp」
って
高すぎ
たかだか日本円で500円にしても
割りに合わなさすぎでしょう
そういうの、嫌やねん
そうだ、幹線道路に面したイタハリItahariまで移動しちゃえ
明日もストらしいけど
(「今日から1週間ストだ」って聞いたけど)
幹線道路にまで出ちゃえば
明日だってトラックなり何かの車が走ってて
ヒッチが成功する確率も高そうだ
で
「イタハリ行きはどれ?」
って聞いていってると
「あの車はカーカルビッタの手前のDamakまで行くよ」
という情報が
で
値段も200Rp
よし、これだ
1時間ほど走って
夜10時すぎ
Damakという町に到着
「宿、どこ?」
って運転手に聞いてみたら
すぐ正面の宿を案内される
ツイン、300Rp
水周りが汚くてシャワーする気にならん
でも
ま、いっか
蚊帳はあるもところどこに穴
ま、しゃーない
すごい蚊の量
しかも穴から入ってくる
蚊だって必死なのね
そこで寝て
朝起きて
出発だ
今日こそは国境をまたぎたい
(ビザ、昨日で期限切れたし)
ロティー2枚+カレー=15Rpという
味も値段もなんともステキな店を
Damakのバスが全然ないバスパークで見つけ
しっかり食べて
幹線道路で待機
Ambulanceって書かれた車だろうが
UNって書かれた車だろうが
とりあえずジェスチャーしてみる
バイタクの兄ちゃんが
「国境まで二人で2000Rpだ」
なんて横から言ってくるけど
適当にかわしつつ
と
普通の軽トラがつかまる
「13キロ先の村まででいいなら」
と
全然助かるし
ありがとー!
村の道路の横の巨木の木陰で下ろしてもらい
そこで車を待ってる間に
またバイタクの兄ちゃんにせっせと営業されつつ
地元民も集まってきて
人だかりの中心になる
ライチ安かった!一束10ルピー
と、そのうち
やっと車が停まる
もっかいそれの繰り返しで
Birtamodのひとつ手前の町に到着
また、自然発生的に人だかりができて
その中心にうちらがいるときに
現れた人がこの人
テジュ氏
娘と奥さんと
イラムの親戚の家に一泊のんびりしにいくところ
テジュ氏、
なんと日本語の先生
「あそこに日本人がいるよ」
という人だかりの情報を聞いて
わざわざ来てくれた
「国境まで行くの?助けてあげます」
と
なんと
教え子の2人の男性をバイクで呼び出し
「国境まで送ってやって」
と
途中イラムへの道の分かれ道地点で
全員でお茶したあとは
ワタシと旅友Mr.兄弟は
それぞれのバイクに乗っけてもらい
15キロ先の国境へ
「お金、払わなくていいから」
とセンセー・テジュ氏は言ってたものの
せめてガソリン代くらいには、と
お金を二人に渡そうとするも
断固拒否される
先生の権力、強し
でもほんと助かった
テジュ氏に会わなかったら
夕方から出るだろうバスに乗れても
今日中に国境越えられるかもわからんかったし
(5時半にネパール側の国境は閉まるらしい)
昼12時
ネパールのイミグレ
1日オーバーステイになったワタシ
「バス、ストライキだったんだもん
ガーリー(バス)、バンディー(スト)、チャイナ(NO)!」
と主張してみたら
見逃してくれた
(いや、ほんとにそうだったし)
ちなみに
オーバーステイした場合、
オーバーステイ1日3ドル×オーバーステイの日数だけじゃなく
オーバーステイビザ代(30ドル?)も
払わないといけないらしい
なかなかの額です
始めに取ってたビザ日数以上滞在する場合は
カトマンズで延長手続きをしておきましょう
ご注意を
で
遂にインド入り!
インドのイミグレまでも歩ける距離だけど
偶然ネパールのイミグレカウンターで会ったスウェーデン人カップル、
ヨハスとエレンも
ダージリンに行くというんで
彼らの乗り始めたバスに一緒に乗ることに
次に目指してたインドの町、スリグリーSuliguriまで
「100Rp」
とのこと
ちょっと待って
それってネパールルピー?
インドルピー?
でもネパール側で額を言われたってことは
ネパールルピーで100ってことか?
で
確認してみると
インドルピーで100、と
ネパールルピーなら「160Rpだ」と
まぁいいけどさ
インド側のイミグレで
スタッフのおっちゃんに指導してもらいつつ
入国書類を書いて
「両替屋、どこにいるの?」
って聞いてみたら
「おれがしてやる」
と
500ネパールルピーを300インドルピーに替えてくれる話
が
ここでレートの良さがよくわからず
やめちゃった
失敗
すぐ外の商店の両替も
その後のスィリグリーやダージリンでも
だいたいネパールルピー500→250インドルピー
あーあ、あのおっちゃんに両替してもらうんだった
そもそも
国境を越えちゃうと
ネパールルピーをすべての銀行や両替屋で
扱ってるわけじゃないし
ちゃんと国境越える前にレートチェックしておかないとなぁ
カトマンズを出てから最近ずっと
ネット環境にいなかったのですっかり忘れてた
で
スィリグリーまでの直通バスなので
運転手にせかされつつ
またバスに乗り
少しして
パンク
タイヤ、ちゃんとスペアがあってよかった
なんやかんやで
国境からスィリグリーに2時間ほどで到着
ネパールルピーで支払おうとしたら渋られたし
(なんとかちょうどの額を渡して受け取ってもらう)
さて
ここからダージリンまでは3時間かかるらしい
ということで
腹ごしらえ
スウェーデン人の2人は
いわゆる「レストラン」へ
ワタシと旅友・Mr.兄弟は
安さ重視の地元のごはん屋
野菜のダルバート30Rp
スプーンが出てこなかったので
普通に手で食して
器用に包丁使うのね
5時ごろ
ダージリンへの車を探す
バスは走ってないらしいので
ジープです
これがなかなか見つからない
地元民の兄ちゃんもダージリンへ今から行くらしく
うちらと計5人で車を探してもらうも
地元の兄ちゃんの力を持ってしても難航
しまった
もう遅い時間なのね
やっと見つけた車は
「一人210Rpだ」と
普段なら120~150Rpで行けるらしいけど
この状況ではうちらは弱者の立場
しゃーないか
と
バスパークから車の停まってる地点まで行ってみると
客引きの「210Rp」の言葉、
ドライバーはもっとふっかけてきた料金に訂正
地元の兄ちゃん、
「それには乗れない」
と
ちょうど横から別の車の客引き
「200Rpで行ってやるよ」
が
詰め込まれたジープは
運転席の横に2人、
その後ろに4人
さらにその後ろのほぼ荷物のスペースに4人
(無理やりイスを入れ込んだスペース)
これにスウェーデン人キレル
でも、しょうがない
だって
「いやなら乗らなくていい
他にもダージリンへ行きたい客は他にもいるんだ」
と
8時前
やっと出発
2時間半の道中
山道も暗くてわからん
どれだけ標高が高いのかも
やっと着いたダージリン
金曜日の夜10時過ぎ
さて、宿探し
丘のてっぺんにある宿まで目指そうと思ったけど
坂がきつすぎる
安宿街の郵便局あたりで宿を探す
が
「いっぱいだよー」
の宿ばかり
数軒目の宿で
「いっぱいだわ」
と言われるも
「丘の上らへんにある宿へ行こうと思ってんだけど」
と言ってみると
「電話番号、わかるなら電話してあげるよ」
と、
わざわざ電話してくれた
でも
「いっぱいだって」
と
恐るべし、観光シーズンのダージリン
週末なのでインド人観光客も押しかけてるらしい
むーん、これは困った
駅のベンチで野宿か?
標高が高いので蚊もいないらしいし
「ねぇ、ここのダージリン駅の待合室って、ベンチある?」
って聞いてみると
少しおっちゃん、考え込む
「隣の宿に部屋があるよ ちょっとおいで」
ラッキー
ホテルShamrock
紹介してもらったのがこの部屋
スタッフの男性3人が川の字で寝てる部屋の隣
「300Rpだ」
と
あ、タダじゃないのね
250にしてもらい
ここで1泊
やっとインドだー